俺の読みたかった『人間失格』は『野ブタをプロデュース』にあった!
きんどうさんの書評をやらせてもらう前にちょうど太宰の人間失格を読んでたんですよ。
おいこら純文学てめぇ、ほんとにおもしろいんだよなぁ?ちょっとジャンプしてみろや!的な感じで久々に読んだら面白かったんですよ。2章までは!
1章は写真に写った子供を指して、この子は普通じゃない!とか言ってて、おーもりあげてくるじゃんよーとか思ってました。
2章は有名な「私は恥の多い人生を送ってきました」からはじまって、自分が他の人間と違う。だから仮面をかぶっている。勉強もできてクラスの人気者だ!でもあの「わざ、、わざ、、」(あれはわざとやっているんだ)と俺の正体を見抜くやつがいる。だけどあいつはクラスになじめてないやつだ。あいつが俺の正体をばらさないように俺の味方にしとこう、と進んでいってフムフムと読んで行ったら、
3章の主人公のなんとなさけないことよ。簡単に言えば、女に甘えて、アル中になってヤク中になって、最後は精神病院に連れられて、「人間、失格」ってあほか!
おかしくない?2章から3章人物変わってない?いや、昔の本に文句をぶつけるのもあれだけれど、おれは激怒したよ。なんじゃこりゃあ!!って。
そのあときんどうさんの書評をやろうってなって野ブタ読んだらこれだ!俺が読みたかった人間失格はこれだ!ってなりましたね。
野ブタの物語を簡単に言うと仮面をかぶってる俺がいて、めちゃくちゃいじめられそうな転校生が来たんだけれど、ちょっと俺のこの仮面をかぶる能力をあのいじめられそうな転校生に生かしてみたらどんな感じになるだろう?ってな感じですよ。
つまり人間失格の2章までにいたあの人を欺く能力を持った俺が野ブタをプロデュースした主人公だったんですよ!
俺はとてもすっきりしましたね。そして楽しかった!太宰の研究者さんからは叱られるだろうけれど、人間失格に欠けたものを野ブタが完成させたと思いましたね。
まぁ気になったら読み比べてみてよ!