片倉九時のブログ

美容室で話すネタ帳みたいなもんです。 @katakura_cz

あなたのその冒険、保険入ってる?「ライカンスロープ冒険保険」 作 西義之 の1巻を読んだ感想

 その手があったか!と思いましたね。

 昨今異世界やらなにやら冒険しに行く小説や漫画が増えている中で、保険というところに目を付けた作者にあっぱれ!

 

ライカンスロープ冒険保険 1 (ヤングジャンプコミックス)

 主な登場人物はちっちゃい黒髪の方が社長で魔法が使えるウルク。巨乳で水色にちょっと黒い色が入った髪の女性が社長の用心棒でスライム化もできてバカ力の部下「部長」『ブチョー』のコンビ。

 では一体どんな保険を扱っているのか?

f:id:Katakuracz:20170925104549j:plain

 まずは装備保険。

f:id:Katakuracz:20170925104634j:plain

 次に全滅寸前保険。

f:id:Katakuracz:20170925104723j:plain

 次には「いけどんビギナーズ保険」

f:id:Katakuracz:20170925104817j:plain

 最後に「パーティ分裂保険」などなど1巻だけでいろんなものがあります。そりゃ冒険の世界ですから多種多様で応用の利く設定ですね。

 冒険の最中に起きた事件をどうやって保険がきくのか判別するのか。それは社長の魔法でです。

f:id:Katakuracz:20170925105401j:plain

f:id:Katakuracz:20170925105424j:plain

 これで業務をすることができるというわけですね。

 中には冒険を手伝ったりするのもあるので本当に応用の幅がある作品です。

 物語は冒険中に起きる問題すべてを扱うことができる上、保険屋という職務上そこには事件がありそれを解決していく。一種の推理小説的なところもあります。まさにいいとこどりみてーじゃねーかこのやろー!

 1巻読み終わって。思ったのはやっぱり「保険」に目を付けたところがすごいですよね。今までのセオリーだと全滅したら自動的に教会などに連れていかれ手持ちのお金が半額になったりするところに「保険屋」という存在を生み出して今までのファンタジーのなかった部分に色を付けた感じがします。なんだか一種のまちづくりみたいな。最近は飯屋が多いけれど、保険屋もあるよ。みたいな。これから異世界なんちゃらでどんどん現実にある職業がファンタジーになったらどうなるのだろうかという想像を掻き立てられる作品。それがこの「ライカンスロープ冒険保険」のすごいところの一つだと思いました