片倉九時のブログ

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魔法は金があれば使える! 「貧民、聖櫃、大富豪」 作 高橋慶太朗 の1巻を読んだ感想

 魔法が出てくる物語ではどうやって魔法が使えるかが焦点に当たるものと当たらないものがある。一番よくあるのが体内に体力と同じように魔力があるという設定だろう。例えばゲームのドラゴンクエストのようにHP(ヒットポイント)とMP(マジックポイント)みたいな目にはみえないが大体総量が決まっているものだ。魔法を使いすぎると「魔力が減って力が出ない・・・」みたいな感じだ。

 逆に魔法を使うこと自体が物語の重要な位置を占めてくるものがある。例えば「鋼の錬金術師」では等価交換として何かをささげた分だけ魔法みたいに物を作ったり曲げたり色々なことができる

鋼の錬金術師 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

 ではこの物語はどうだろう。そうれはもう題名と表紙からわかるように「お金」で魔法が使えるようになっている

貧民、聖櫃、大富豪(1) (サンデーGXコミックス)

 主人公は漫画家の母を持つ信楽聖夜(しがらきせいや

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 どうやら父親はいないようだ。で、表紙にいるなんか白い女性はアウレリア・デ・メディチという。

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 このメディチというのはメディチ家の事であり昔のイタリアの大富豪であり数々の芸術家のパトロンになり芸術の発展にも寄与し、政治でも大きな影響を与えた人物である。

 かなり大雑把にこの本を説明するとすれば人に過去の偉人が憑依し、お金を使って戦うのだ!闘いの名は「グレートウェルス」。最後まで勝った暁には主には「大いなる富」、御使いには副賞として「転生」することができる。主人公は貧乏なため何とかしてお金を稼ぐ!まぁそんなところだろう。詳しい登場人物は各自読むべし!

 

 このお金を使って魔法を使うというのを考えると一つの作品を思い出す。そう!おジャ魔女どれみだ!

「も?っと!おジャ魔女どれみ」 おジャ魔女BAN×2CDくらぶその2 「も?っと!おジャ魔女すい?とソングコレクション!!」

 ある時は花を売り、ある時はお菓子を売り、ある時はアクセサリーを売ってそのお金で「魔法玉」を購入してやっと魔法を使えたりした。

 これを日曜の朝、子供が見ていたのだからその影響はどのようなものだったのだろうか。

 何かを叶えるためにはそうれ相応の努力が必要である。考えてみればこれほど大人に向けての教材として子供が熱中させる作品を世に送り出していたのは大したものである。是非おジャ魔女がどのように作られたのかを知りたくなってくるものだ。

 

 さて、話を戻そう。「貧民、聖櫃、大富豪」の中では信用が大事な要素として書かれている描写がある。そこで思い出すのが為替の話だ。

 世界で何か問題があるとドルとユーロが値下がりし、比較的信用がある円が上がるというのをよく聞くだろう。

 時分は為替とかそういうのはわからないが、信用されるからには何かしら理由があるのだ。

 つまりこの物語には「お金」と「信用」が大事な要素だ。

 確かに戦闘シーンもある。だが、この物語のは「お金」そしてお金以上に「信用」が根幹を成すと思う。

 さて、どういう風にこの物語は進むのであろうか?